ムトウの『コゲ』は
ムトウの食パン、湯ごねパン、くるみパンなどを
小さく切ってつくります。
だから、一つの袋の中にいろんな味があります。
店長の武藤さんは「くるみパンだと当たり」なんて
言いますが、もちろんどれもおいしく楽しめます。

焼いては、黒砂糖をからめる。
これを何度も何度も丁寧にくり返します。
こうすることで、生地の中までカリッとした
香ばしい食感が生まれます。
パンを少し焦がしたような、ほろ苦さと
黒糖の甘さが絶妙のバランスでやみつきになります。

使用する黒砂糖は、ブラジルの有機黒砂糖を
取り寄せています。
普通の黒砂糖よりサラサラしていて、
全体によく絡まり生地に馴染みます。
口当たりを良くするための一工夫。
ケーキ屋さんだからできる工夫のひとつです。

ムトウの『コゲ』のつなぎは、
水じゃなくて、バターと生クリームと砂糖。
これはキャラメルをつくるときと同じ材料だから
風味が格段によくなります。
焼く前に食べるのもおいしいけれど、
これは、職人さんだけの特権です。